11月27日、三種町鹿渡・松庵寺さま近くに民家をリノベーションして今夏オープンしたばかりのTerra Caféを会場に、「ビハーラCafé」が開催されました!
雨風が厳しいあいにくのお天気ではありましたが、薪ストーブが暖かくお出迎え。
始めに松庵寺ご住職・渡邊紫山さんから「“事故”をならうというは“事故”を忘るるなり」と題してのお話をお聴きしました。
今年の冬、軽トラックで正面衝突の事故に遭いご住職・副住職の英心さん共に大けがで手術・入院、その後も傷口からばい菌による感染症、「寺という字にやまいだれ…、あ、痔ですね」などとユーモアも交えながらも災難続きだった今年を振り返るように、この一年のご経験をお話なさいました。
曹洞宗を開かれた道元禅師のお言葉に、
「仏道をならふといふは、自己をならふなり。
自己をならふというは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、萬法に証せらるるなり…」
(「正法眼蔵『現成公案』より)
にちなんで、災難や苦痛に苦しんでいる時でも自分自身を客観視することで多少なりともその苦痛を和らげることにもつながる、という感覚を覚えたとのお話はたいへん印象的でした。
その後はコーヒーやお茶、手作りの色とりどりのケーキをいただきながらしばし歓談、心地よいインテリアに囲まれながらリラックスできるひとときです。
更にこの日は…
レゲエバンド「英心 & The Meditationalies」のシンガーとしても活躍している松庵寺副住職・渡邊英心さんの歌も!
リリースされた2枚のCDでもおなじみの曲に加えて、事故によるケガで入院中に作ったという『いま、ここ』も披露されました。
「あたりまえの日々を ぼくら生きている
それだけで とても幸せ」
というような、自由の利かない状況で編み出された歌詞が何とも響きます。
お二人のお話と歌で、災難に遭いながらもそれを乗り越えるヒントを感じられるような、楽しく、そして心に染み入る時間を過ごすことができました。
足下の悪い中、ご参加いただいた皆さま、そして松庵寺さまの奥様やTerra Caféスタッフの皆さま、ありがとうございました。
英心 & The Meditationalies ウェブサイト
https://eishinwatanabe.wixsite.com/meditationalies
「ビハーラcafe&北秋田虹の会 交流会」
主にがん患者さんを対象としたサロンを毎月開催している北秋田虹の会(代表:吉田みどりさん)とのコラボ企画第2弾、昨年に引き続き北欧の杜公園にて開催しました。
コロナ禍でお出かけもしづらい今日この頃、自然豊かな環境でリフレッシュを!との趣旨での企画ですが、この日はあいにくの雨で同公園のパークセンター研修室にて行いました。
始めに「タッピングタッチ体験」、「ゆっくり、やさしく、ていねいに、左右交互にタッチすることを基本としたホリスティック(全体的な)ケア」(一般社団法人タッピングタッチ協会発行のパンフレットより)を目的とした、マッサージとも違う、触れるか触れないかぐらいの感覚で行うものです。参加者同士がお互いにタップし合う形式もあるのですが、今回は感染予防の観点からセルフタッピング、自分の指で自分をケアする方式を同協会の認定インスタラクター・簾内久美子さんの指導のもと行いました。いつの間にかほんわかとリラックスできたようなひとときとなりました。
続いて北秋田市保健センターの今井保健師さんより「ミュージックケア」、リズムに合わせて手や指、足腰を使った軽い運動で体をほぐす時間、ギター伴奏に合わせて懐かしのメロディを口ずさんだりと、盛りだくさんな一日となりました。
いつものようなお茶やコーヒーをいただきながらおしゃべりするサロンもイイですが、たまにはロケーションを変えて心身共にリフレッシュできるような機会を、これからも設けてまいりたいと存じます。
コロナ禍の中、久々の開催となった「ビハーラcafe」、北秋田市のふみきり野cafeさんにて行われました。
能代市二ツ井・梅林寺ご住職の木村高寛師(曹洞宗特派布教師)より「コロナ禍を越えて」と題してのお話を伺いました。
介護や終末期医療の現場で垣間見えるやり取りから、家族や関係者の“寄り添う”姿勢がいかにあるべきか、ご自身の体験と共にユーモアを交えつつお話しくださいました。
昨今は新型コロナの影響で、病院や施設でもお見舞い、面会ができにくい状況が続いています。それでも「生老病死」の苦悩の真っ只中にある人とよき関係を保っていけるか、そして「自分自身が人生の最期にどんな言葉を残しますか?」との問いかけには、参加された皆さんも大いに考えさせられたことでしょう。
後半はお茶やコーヒー、目にも鮮やかなデザートをいただきゆったりとしたひと時を過ごしました。
※梅林寺さんはワクチン接種完了、更に距離を取ってお話されたため、画像ではマスクを外しております。
カフェ特製のシフォンケーキなど飲食を伴う場面では、いわゆる“黙食”で各々静かめに絶賛しながらいただきました。