2022 4/16

【ビハーラセミナー】「再確認!新型コロナとの向き合い方」
お話:奈良医院院長 奈良正人 先生

今年度最初のセミナーが行われました。
当会では長らくご教授いただいており、一昨年の新型コロナ感染初期からYouTube「ビハーラチャンネル」でご指南いただいております奈良先生に、あらためて標記のお題でお話しいただきました。

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一昨年暮れにリニューアルとなった奈良医院さんでは、発熱などコロナ疑いのある患者と一般の患者との動線を分けられるようにし、オゾン発生機や診察時のフェイスガード、防護服などの対策を徹底、医師会のガイドライン遵守に努めることで陽性患者がいた場合でも医師や病院スタッフが「濃厚接触者」扱いにならずに済む(=医療活動をストップさせない)ような体勢を整えたそうです。
また早い段階からPCR検査(有料)を実施、112件の検査中2件の陽性者がいたものの大きな混乱を招くことなく、現在は県が各地に設置した無料の検査場があるため、個人病院としてのPCR検査受付は概ねその役割を終えたとも言えます。

長年スポーツドクターでもある先生は秋田県選手団のチームドクターとして、2月17~20日に行われた鹿角冬季国体に関わられました。
オミクロン株が県内でも猛威を振るい、開催には批判的な声も多かった中、無観客で選手もバブル方式というオリパラ並みの徹底した感染対策を取り結果として選手の感染者はゼロ、陽性者は他県の役員一人のみという、ほぼ無傷での開催で終えることができました。関係者一丸となっての予防策が功を奏したことは、今後の各種イベント開催に参考となったことでしょう。

現在はワクチンの3回目接種が行われています。副反応など未だ懐疑的な見方も多いようですが、未接種者の発症リスクはブースター接種者の13倍等のデータもあり、状況が許せば積極的に接種を推奨、特にある時期までは不安視された妊婦への接種もおすすめしますとのことでした。

「コロナ時代を生きる」ポイントとして、
・大会、セミナー等の開催は知恵を絞って
・抵抗力を落とさない(過労やストレス軽減、体力維持、免疫能力アップ)などを心がけること、仮に自身や家族が感染しても家庭内での隔離や手袋を利用してのドアや手すりなどへの接触、使い捨て食器の使用など、ノウハウは蓄積されつつあります。
決してパニックになることなく、周囲で感染またはクラスター発生の事例があっても偏見・差別めいた言動を控えるように、特に医療・福祉関係者が感染した場合でも冷静に、感謝と敬意を持って接したいものだとあらためて思いました。

参加者からも活発な質疑応答がなされ、有意義な機会となりました。
貴重なご教授をいただいた奈良先生には深く感謝申し上げます。