日時:平成30年6月22日(金)午後6時から8時
会場:北秋田市民ふれあいプラザ コムコム 大研修室
資料代:500円(会員は無料)
講師:佐藤良規師 (岩手県一関市 曹洞宗 藤源寺住職)
演題:本当のグリーフケア 〜 津波で生き残った禅僧の “いのちの話” 〜
講師の佐藤良規さんは先々代ご住職でもある祖父(父方)、母方の祖父のご逝去から「死」についての思索を深められ、その後様々な職種を経験されてから実父の先代ご住職のご逝去を経て藤源寺住職となられました。
その後、あの東日本大震災の際に釜石市で津波に吞まれかけ、運転していた車からすれ違いざまのトラックに飛び乗り九死に一生を得るという体験をされます。
それまでも地元の病院などでホスピス病棟でのボランティアなど、苦悩を抱えた方々に寄り添う活動をされていましたが震災を機に更なる活動の幅を広げ、震災で子供を亡くした親の会のサポート、NPO「はまわらす」の理事長として海に恐怖感を抱いた子供達にもう一度海に親しむ機会を提供、ご自坊においても「ぼうけんあそび寺」や「千年藝術の森」構想など、子供や地元の自然の未来を思っての取り組みなど、「生きる」ことを支え希望を見出す各種活動を精力的に行っておられます。
また仏教や禅について、藤田一照老師に師事されて“マインドフルネス”をも取り入れた新たな観点を講演やインターネットを通じて発信され、多くの方々より支持されています。
この度のセミナーでは、そうしたご経験を通しての悲嘆や苦悩を抱えた人々へのケアについて迫真の言葉と、時にユーモアを交えつつ来場者一人ひとりに語りかけるような内容で、定員を超えた約60名の参加者の皆さんも熱心に聴き入っておられました。
セミナーの終わりには来場者一人ずつ手を握りながらお見送りしていただき、目に涙を浮かべながら手を握り返す参加者の姿も多数見受けられました。
「Unlock yourself. 自分を”アンロック”せよ」下記のブログもご参照ください
http://satoryoki.hatenablog.com/
「ボサツ行としてのビハーラ活動 ~これまでとこれから~」
講師:柴田 寛彦 師(医師・僧侶、能代市・本澄寺住職)
昨年、当会はおかげさまで結成25周年を迎えることが出来ました。
26年目の第一歩となるセミナーは、当会最初のセミナーで講師をお務めいただき、長年にわたってご教授いただいております柴田寛彦先生から、あらためてビハーラ活動の意義と近年の潮流についてお話を伺います。
会員さんはもとより、多くの方々のお越しをお待ちしています。
※入場無料
なお、当日はセミナー終了後に平成30年度総会を行います(対象は会員のみ)
今年最後の『ビハーラcafe ~がん患者と家族のサロン~』が、まちなかトーブ様を会場に行われました。
始めに、吉田みどりさん(北秋田虹の会 代表)から
「がんになって -すべての出会いに感謝-」
と題してのお話を伺いました。
5年前にがんが発覚、9時間にも及ぶ大手術と抗がん剤治療を経て失意の日々を過ごしていましたが、経過は良好に。しかし再発の不安は常につきまとっていたそうですが、ご家族や職場の方々などの理解で徐々に前向きな生活を送れるようになったといいます。
やがて大館で行われているがんサロンの存在を知り、地元の北秋田でも同様の会があったら…と思っていた頃に当会のビハーラcafeに参加されたのが昨年春でした。
その後、同じがん経験者4人でスタートし「北秋田虹の会」を設立、毎月の例会では和やかに、時にはシリアスな話題と有意義な情報交換の場として行っています。
後半の部ではコーヒーやお茶をいただきながら、吉田さんのお話を受けての参加者同士で意見交換や語らいの場となり、和やかな雰囲気で午後のひとときを過ごしました。
会場となった「まちなかトーブ」さんには、事前告知や会場準備などで何かとご配慮をいただき、ありがとうございました。
次回も多くの方々のご参加をお待ちしております。