2011 10/27

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10月26日(木)午後2時~午後4時
お話:佐藤 俊晃師(北秋田市七日市・龍泉寺住職)
「あの悲しみを共にすることができるだろうか」
※ お話のあと、テーブル毎に茶話会

会場:カフェレストラン「麦のうた」様 ℡0186-62-4876
北秋田市松葉町10-16 鷹ノ巣駅前通り)
参加費:500円(コーヒー・お茶・菓子代含む)

「仏教のお話を、もっと気兼ねなく聞く事が出来たら…」というお声に応えて行っている企画です。講師のお話の後は、皆さんでテーブル毎の座談会も行っています。日頃思っている事や感じた事を自由にお話しいただいております。

当日は肌寒い天気ではありましたが20名弱のかたにお越しいただき、佐藤老師の穏やかな口調のお話の中、1時間ほどのお話をゆっくり聞いていただきました。

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「被災地では今様々に宮沢賢治の”雨ニモ負ケズ”が歌われている。震災に負けないでがんばってほしいというエールを送る気持ちの現れだろう。子供たちも大変に悲惨な状況を目にしている。同じ悲しみ、同じ苦しみを理解するとは軽々しく言えるものではない。

悲しみを知っている人達は知らない私たちよりずっと力強い。宮沢賢治は”生まれ変わったらなりたい”という事であったが、被災地の子供たちは将来きっと、とても強く優しい人になるだろう。そういう人達と一緒に手伝って、次の社会を作らなければいけない。まだ悲しみの中に沈んではいるが、子供たちの中には確かにそういう兆しが見える。

私たちからも、暑苦しくなくてもスパンの長い、継続した繋がりが出来れば良いと思う。仏教が培ってきた考えが、そういう気持ちを後ろ支えしてくれる。本当に悲しみを共にすることはできないと思うけれども、教えに支えられながら邪魔にならないような手助けをしていきたい。」

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お話終了後、会員の僧侶とともに、各テーブルで様々にお話が進みました。被災地への想いを巡らせ、私たちに何が出来るだろうかと話し合い、また自分の家や地域での仏教に関する疑問などもお話されていました。