2011 7/23

活動日:平成23年7月21日
活動場所:釜石市日向(ひかた)地区仮設住宅談話室
活動内容:支援物資搬入・行茶
参加者:
新川泰道代表・佐々木孝洋師・佐藤善廣師・清水道広師・水野聡哉師・大佐賀正信師・蔦谷達徳師・
いとく・JA北秋田葬祭センター社員・「まちなかトーブ」(Vグループ)・個人参加者含む計19名

秋田県曹洞宗青年会・ビハーラ秋田共同企画によるチャリティTシャツ収益の活用として仮設住宅談話室の備品(湯呑み・カップ・急須・お湯ポット・コーヒーメーカー・食器棚など)を寄贈し、そのお披露目を兼ねた行茶活動を前回の6月30日に引き続き行ってきました。

午前9時半、釜石市災害VC着。談話室のカギを受け取り日向地区仮設へ、A・D・E棟の3班に分かれる(後にA・Dの2ヶ所に人員を集約)。
各戸にチラシを届けながら、サロン開催を周知するが不在のお宅が多い。
3ヶ所とも談話室のガスが使えず、業者の処置が必要な状態であったが、コーヒー(ホット・アイス)に冷たい麦茶で「お茶っこサロン」開始。
後にガスも使える状態となり、お湯を沸かして温かいお茶も用意。

この日は晴天だが連日の猛暑から気温が大幅に下がり、温かい飲物のオーダー多し。用意したかき氷機は、この日はお役ご免。
参加者が持参した、秋田のおばちゃんお得意の“寒天ゼリー”等の手作りデザートが好評。
午前の来場者はまばら。他地区でも聞かれたことだが、住民の声から談話室の存在すら知られていなかったことを、ここでは特に強く感じる。

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午後になり、徐々に来場者が増えて賑やかな雰囲気に。
かつて港湾施設で働いていたという70代男性、昭和から平成に至る釜石の盛衰から、伝統の「虎舞」など民俗文化にまつわる話、この度の震災発生時のリアルな体験談、民謡や民話、はたまたショートコント?で一同盛り上がる。
「こういう場所があると、みんなで集まれるので楽しい」との声を数人から聞く。

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名残惜しいところで、午後3時撤収。
VCにカギを返却&今日の報告、帰路につく。
東和IC付近の「東和温泉」で入浴(希望者のみ)・夕食の後、能代着が10時、鷹巣での解散が10時半過ぎとなる。
二度目・三度目となる一般からの参加者もいて、チームワークが増してきた感あり。

住民の声:
・仮設に入ると生活情報が圧倒的に少ない。談話室が情報拠点になってくれれば。
・(生協の移動販売車が来ていたことから)移動販売も週に一度あるかないか。
買い物が不便。
・談話室に掃除用具(ほうき・ちりとり・トイレ用)も必要。
・談話室の前に、ベンチなどがあれば気軽に集まれるのでは?
もっと「みんなが集まれる場所」と判りやすくする工夫が必要。
・せめて前日にサロン開催を知らせてくれれば、もっと来てくれるのに…

所感:
・総じて、談話室を気軽に集える場所として自主的に活用したい、住民同士の交流
を深めたいとの意向を持たれていることを感じた。
・仮設住宅へのアクセスは、幹線道路からの入口がせまく分かりづらいことが多い。
今回のようにバスで移動の場合は運転手さんが苦労される。事前確認が必須。
・ガスが使用可との事前確認が不十分であったが、お湯が沸かせなくても、冷たい
飲物の用意があったので対応可能であった。
談話室の電気・ガス・水道が使用可能な状態かも要チェック。
・ボラセンなどから協力を得つつ、サロン開催をあらかじめ告知する方法を考慮する
必要あり。
・他の談話室にあったパイプイスや長脚テーブルが、この地区にはなし。
今回は車座で行ったが、高齢者向けに正座用イスも持参しては?
・住民同士のコミュニケーションが増すようなレクレーション的要素も必要か。

報告者:新川泰道代表

2011 7/2

活動日:平成23年6月30日
活動場所:釜石市仮設住宅(鵜住居、栗林)
活動内容:行茶・支援物資搬入
参加者:
ビハーラ秋田/新川泰道代表、佐々木孝洋会計、柴田寛彦氏、富樫善明氏、山田俊哉事務局
一般参加者15名
秋田県曹洞宗青年会/久米弘道師、鈴木泰賢師、佐藤堅明師
岩手県曹洞宗青年会(OB含)/9名
計32名

ビハーラ秋田と秋曹青との共同企画であるチャリティTシャツはおかげさまで日本各地多くの方にご購入、ご協力いただいており、厚く感謝申し上げます。

報告:
Tシャツ収益の活用第一弾として決まった仮設住宅談話室へのお茶セット(湯のみ・マグカップ・コーヒーメーカー等)の寄贈と、
そのお届けをかねての行茶ボランティア。一般参加者とともにバスで日帰り行程。

朝4時にバスで鷹巣を出発、能代・秋田を経由し、途中物資をバスに積み込む。
釜石ボラセンへ10時10分到着。遠野ボラセンでお茶セットを積み込み運んでくれた岩手曹青会と合流。
秋田からの参加者を3班にわけ、鵜住居仮設AB、CDと栗林仮設に分かれる。
11時頃から準備し、昼食を挟んで活動開始。各戸へのビラ配りをし、お茶セットの開封・洗浄と納める為の食器棚の組み立てから始まる。
今回は被災者へ「新品」のお届け、という点にこだわり、あえて現地での開封となった。

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午後3時まで活動し、釜石ボラセンを4時半に発つ。途中店で夕食をとり鷹巣着午後11時過ぎ。

釜石は雨の天気予報がはずれ、最高気温34度の猛暑。
冷たいものの準備がなかったが、途中参加の佐藤堅明師の持参したかき氷機によるかき氷はやはり大人気。
参加した柴田寛彦氏により血圧測定も行った。また岩手の三浦修悦師による三線演奏、沖縄の唄が大人気。
鵜住居ではABが午前午後と延べ20人、CDが延べ13人程の来室。
栗林では留守宅も多く、また各地より集まった入居者の面識はほぼ無く、来室は2名と少なかった。

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三線C班

来室の入居者が「抹茶を振る舞いたい」と、部屋から茶道用品を持ち出してボラ参加者に振る舞った。
また別の人はお昼にうどんを持ってきて談話室で調理し、参加者に振る舞ってくれた。この度の交流の機会を大変喜んでくれていた。
「この間の人は来てないの?」「また同じ人に来てほしい」という声があり、継続しての交流がしたいようだった。

他の地域ほどではないそうだがハエが多い。アリも多い。

仮設住宅の談話室は普段は鍵が掛かり、鍵は現在はボラセンが管理している。
自主的に談話室を使いたい、鍵の管理を任せてほしいという声が多数。自治会組織の構築を望む声も有った。
鵜住居では同じ仮設に入っていたとは知らなかった旧知の人と今回談話室で再会出来た人がいた。
栗林では隣の人と声をかわす機会もあまり無く、交流の機会を持ちたがっているようだった。
この談話室が持つ役割・可能性・必要性は大きいと皆が感じた。

今回キーコーヒー秋田営業所様からコーヒー豆・シュガー・マドラーなど、
㈱いとく様から社員6名の参加とお茶・ふきん沢山のご提供をいただきました。

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報告者:山田俊哉