2013 12/4

11月27・28日に、「三陸復興支援バスツアー」が行われました。
これまでの「ボランティアバス」としての企画から若干趣向を変えて、ささやかな経済復興と観光の要素も加えつつ、「三陸のいま」を見つめる二日間でした。
各種法要や直前の葬儀などで当初の予定より少なめの参加者ではありましたが、会員のお子さんも含む12名での一行となりました。

大槌町・江岸寺さまでは、あらためて多くの震災犠牲者に追悼の誠を捧げ、大館工藝社・三ツ倉さんご持参の「大館曲げわっぱ」の香合を奉納、また当会企画のチャリティTシャツの販売元となっている三陸中央印刷・臼澤社長さんたっての申し出で、同Tシャツの収益から20万円をお寺の再建資金に加えていただくよう贈呈式が行われました。あいにくご住職の良寛師は不在でしたが、知明師が震災直後の悲惨な状況、お寺を取り巻く厳しい近況についてのお話を聴かせていただきました。

続いて山田町織笠の龍泉寺さまへ。
こちらも震災直後は遺体の仮安置所や支援活動の拠点として、ご住職や御寺族皆さまがたいへんなご苦労をなさったお寺です。
こちらでも「大館曲げわっぱ」の香合を奉納、震災で亡くなった多くの方々へのご供養の気持ちを手向け、当時の逸話や近況などを伺いました。

今回の宿泊は9月に新装オープンとなった「三陸花ホテルはまぎく」(旧・浪板観光ホテル)、三陸の海を眺めながらの大浴場と海の幸がふんだんな夕食を満喫、夕食時には龍泉寺様もご一緒していただき、更に現地のお話や様々な話題で和やかに過ごしました。

その後、吉里吉里のカフェバー「APE」へ。
震災の年の10月に廃材を集めてのオープン以来、若者達の復興にかけた思いや大槌町の将来に向けて語り、憩いの場となってきましたが、土地造成による移転を余儀なくされたため、11月末で一時閉店とのこと、その前にぜひ!ということでおじゃましました。
帰り間際にはなんと、ノリシゲさんの生歌で『歩きましょう』を間近で聴かせていただくというビッグなプレゼントも!
こちらもご参照ください。 cafe&bar Ape :http://ape-kirikiri.com/index.html
APE最後の一日:http://www.youtube.com/watch?v=Kutjp4hXTqI

二日目は国道45号線を北上、宮古市へ。
浄土ヶ浜や田老のスーパー防潮堤の跡を見学し、いま何かとホットな久慈市へ。
久慈といえば『あまちゃん』、放送が終了して2ヶ月経った平日ながら、未だ観光客が大勢、北リアス線の久慈駅は大賑わい。
道の駅くじで昼食後、ロケ地の中心となった小袖海岸へ。
海辺に続く坂道の風景や切り立った岩場など、まさにドラマで「見たことある!」っていいたくなる景色が続きます。あいにくの雨模様、肌寒い天候の中、プレハブ内で提供する「まめぶ汁」に舌鼓を打つ参加者も。

更には、道中思いがけず発見した「三船久蔵記念館」へ。
「柔道の神様」といわれた三船十段。こんな方です。http://www.kuukinage.com/index.html

帰路につき午後7時には無事到着。意義ある二日間となりました。

::::::::以下・案内文:::::::

当会としては、久しぶりの三陸方面での企画となる、「三陸復興支援バスツアー」を計画しました。震災で亡くなられた方々への慰霊と僅かながらの経済復興をお手伝いすることを意図して、下記の通りの日程としました。

これまで行ってきた“ボランティアバス”とは若干おもむきを変えて、観光の要素も多分に盛り込んだ内容です。震災後、まだ三陸方面へ訪れていないという方も、またボランティア等で何度も現地に足を運ばれた方も、「三陸のいま」を感じてみませんか。

日 時: 11月 27~ 28 日(水・木) 27日午前7時出発
集合場所:虹のホールたかのす(北秋田市栄字中綱1番地)
行き先:大槌町・山田町~久慈市(『あまちゃん』ロケ地含)

参加費:お一人20,000円
※バス代、宿泊代、1日目昼・夕食・2日目朝食、拝観料、入館料、旅行保険料

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