12/16(日) ビハーラセミナー
講演「尊厳死について」
講師 武藤拓自 氏(日本尊厳死協会 東北支部理事)
   奈良正人 氏(奈良医院院長)
会場:北秋田市中央公民館





武藤拓自氏





奈良正人氏


袴田ビハーラ代表を加えてディスカッション

 12月16日午後7時より、北秋田市中央公民館にてビハーラセミナーが開かれました。今回は「尊厳死について」と題して、日本尊厳死協会の東北支部理事の武藤拓自さんと地元の奈良医院院長の奈良正人さんよりお話をして頂きました。
 武藤先生には宗教と社会福祉の関係の始まりから、尊厳死協会の活動と、現在における尊厳死の法制化の動きについてのご説明がありました。続いて奈良先生より、実際の終末医療に携わる経験から、数々の現場の症例や、尊厳死の考え方や実現の難しさのお話をして頂きました。その後、ビハーラ代表を加えてディスカッション形式で進められました。

 尊厳死の定義の前提として「末期」「不治」があるのですが、日々進化する現代医療、そのときそのときで医学の常識が変わる中で、また一人一人のケースによってもその線引きというのは大変難しいことです。終末期でも病気は治るかもしれない、死はいつ来るかわからない、しかし必ず来るのです。人によって終末医療に様々な考えや希望があるのですが、自分の生かされている命、天寿を全うする為に最後までどう生きるか、ということが大切であるというお話でした。


vihara