2012 10/28

あいにくの雨の中でしたが、沢山のご来場、誠に有り難うございました。おかげさまで無事終了いたしました。当日の様子をご覧下さい。
能代市文化会館大ホールにて

新川代表挨拶にて開会

ディスカッション ビハーラ20年のあゆみを語る

先生方のこれまでの活動と、ビハーラへの熱い想い

玄侑宗久師による講演

親しみ易い語り口で復興への想い、その後の東北で生きる我々の在り方とは

今回の収益および当日会場での募金箱に寄せられた皆様の浄財として十万円余を、「たまきはる福島基金」(玄侑宗久理事長)にお送りさせていただきます。


開催概要

ビハーラ秋田は、仏教(超宗派)の立場から終末医療や高齢者福祉、尊厳死、脳死・臓器移植、自殺、自然災害など“いのち”に関わる現実的な問題を、医療者や福祉関係者、およびそれらに関心のある一般の方々と共に考え、実践してまいりました。

昨年発生した東日本大震災では、多くの尊いいのちが失われ、悲嘆と絶望に打ちひしがれました。
私共も微力ながら被災地支援(主に三陸方面)に関わってまいりましたが、被災地の復興にはまだまだ多くの課題と困難が山積したままです。
更には、東京電力福島原発の事故がもたらした被害と住民の苦悩は、直接間接見聞きするにつけ、心を痛めずにはいられません。放射能という“見えない敵”との闘いに疲弊し、未だ先の見えない不安を抱えて日々を過ごしている福島の人々を思うと、同じ東北に住む者としての何らかの責務を感じます。

当会結成20周年の節目にあたり、これまでの医療・福祉にまつわる諸問題と「震災」「原発」が私達に突きつけた教訓を、“いのち”と私達がいかに向き合うかという共通の問題意識としてとらえ、この東北の地でいかに生きていくかを多くの方々と共に考えていきたいと存じます。

講師:玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)師 プロフィール

ホームページ
1956年、福島県三春町生まれ。安積高校卒業後、慶応義塾大学中国文学科卒。
さまざまな仕事を経験したあと、京都天龍寺専門道場に入門。
2001年「文学界」に掲載された「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞。
その後の小説作品に、『アブラクサスの祭』『化蝶散華』『アミターバ 無量光明』『リーラ 神の庭の遊戯』
『テルちゃん』(以上、新潮社)『御開帳綺譚』『龍の棲む家』(文藝春秋)『祝福』(筑摩書房)などがあり、
ほかに仏教や禅にまつわるエッセイや対談本も多い。
2007年、柳澤桂子氏との往復書簡「般若心経 いのちの対話」で第68回文藝春秋読者賞を受賞。
2008年には「Aデール」が第34回川端康成文学賞の最終候補になった。
近著にエッセイ集『無功徳』(海竜社)、呼吸についての五木寛之氏との対談『息の発見』(平凡社)
『禅のいろは』(PHP)などがある。
2008年2月より、福聚寺第35世住職。また妙心寺派現代宗学委員。福島県警通訳。福島県立医大病院、経営審議会委員。
2009年4月より京都・花園大学文学部客員教授(国際禅学科)
2011年4月から、新潟薬科大学客員教授(応用生命科学部)

後援:曹洞宗秋田県第9教区 能代仏教会 能代市教育委員会 能代市社会福祉協議会 秋田魁新報 北羽新報
事務局:能代市仁井田白山13倫勝寺内
メール:vihara@jt.main.jp
 
関連企画/ビハーラセミナー「福島に学ぶ」

◎平成24年9月6日(木)午後6時半〜8時半終了予定
会場:龍泉寺(北秋田市七日市) 入場無料
講師:
秋央文 師(福島県昌建寺住職 曹洞宗総合研究センター現代教学研究部門 委託研究員)
演題:「Fukushimaの現況に想うこと」 〜放射線被ばくに起因する“こころ”の問題について〜

平成24年7月30日(月)午後7時〜午後9時
会場:ゆとりあ藤里 シアタールーム(藤里町) 入場無料
講師:久間泰弘 師(福島県竜徳寺住職 全国曹洞宗青年会顧問・災害復興支援部アドバイザー)
演題:「子ども達は今~東電福島第一原発事故による福島の現況~」 福島県と藤里町の子供たちによる和太鼓演奏

2008 8/1

講演 「チベットそして日本  今こそ『がんばれ仏教』」
講師 上田紀行先生(東工大教授)
会場 能代市文化会館 中ホール  18時開場 19時開演

講演に先立ちまして、チベットでの一連の事件における被害者の方々へ、会場全員で黙祷を捧げました。


ビハーラ代表袴田俊英より挨拶


上田紀行先生


前半では「がんばれ仏教」の演題に則し、現代の日本仏教の現状について、
いわゆる“葬式仏教”の問題を挙げ、
そこから抜け出そうと様々に活動している仏教者へのエールをお話されました。

現代人には、人間はかけがえのない存在である、という考え方が薄れ、
様々な事件に見て取れるように、「使い捨て」の人間という考え方が広まっている。
仏教はその時代時代の苦しみに向き合ってきており、そこにこそ存在価値があるのだ。
今こそ仏教が必要とされているのではないだろうか。


後半は、一昨年ダライラマ法王と対談されたときの様子を、映像を交え紹介いただきました。
法王の信念は愛と思いやり。慈悲の心です。
法王はとても聡明ですが決して偉ぶらず、自信の知らないことにはとても興味を持たれ、
上田先生のお話を熱心に聞かれる場面もあったそうです。
良きことのタネをまき続けているのが仏教。
これまでの縁起を説くだけでなく、これからの良い“縁起”を作り出すことが大事である。


講演終了後には上田先生のサイン会が行われ、
著書を購入した来場者は列を作ってサインをもらいました。

2007 9/21

講演 「生かされて生きる」
講師 鎌田 實先生(諏訪中央病院名誉院長)
会場 北秋田市文化会館 18時開場 19時開演


講演に先がけてサイン会が行われ、行列ができました。


ビハーラ代表の挨拶


スライドをバックに、立ってご講演されました。


穏やかな口調で語りかける先生。会場には感動の話に涙する姿も。


一人一人を思いやり生きること、かけがえの無い人生の大切さを説かれました。

« Previous Entries Next Entries »