2011 4/8

この度の東日本大震災の惨状に鑑み、これまで阪神淡路大震災以降、地元の北秋田水害(平成19年)等での支援活動に関わった経緯から、当会でも出来る限りの支援を行いたいと思います。
その協議のため、下記の要項にて臨時総会ならびに被災地報告会を行なわれました。

日時:4月23日(土)
午後3時~ 臨時総会(会員のみ)
午後4時~ 被災地報告会(一般公開・参加無料)
会場:倫勝寺(能代市仁井田白山) ℡ 0185-58-2302
報告者:ビハーラ代表 新川泰道 ・ 同会員 富樫善明

新川代表挨拶

新川代表挨拶

総会においては、震災に対してビハーラの支援活動ガイドラインを定め、「東日本大震災 復興支援プロジェクト」の立ち上げ、またそのリーダーとして北秋田市耕田寺、佐々木賢龍師が就任しました。

また、支援活動の為の補正予算案が可決されました。

さらに、会の名称に付いて審議が行われ、これまでも「ビハーラ」という語句や他団体との誤認があったこと、またこの度の震災対応に当たって秋田県の団体であることを謳う必要から、「ビハーラ秋田」と改称することに決定しました。

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総会終了後、「被災地報告会」と題し、現地に赴いたビハーラ代表新川泰道氏、秋田市赤十字青年奉仕団委員長の富樫善明氏、医療支援活動に赴いた北秋田市奈良医院の奈良正人氏から、プロジェクターによる映像とともに報告が行われました。

報告会の様子

報告会の様子

富樫善明氏

富樫善明氏

凄惨な映像に息をのむ

凄惨な映像に息をのむ

奈良正人氏

奈良正人氏

医療支援活動

医療支援活動

意見交換

意見交換

震災直後の映像、被災地の様子、そして約1ヶ月後の映像、現状。それぞれに被災地、被災者の抱える様々な問題が報告され、息をのむばかり、「空いた口が塞がらない」(参加者)会場内でした。

今必要なことが刻々と変化する被災地に於いて、ビハーラ秋田としてできること、やるべきこことは何か、迅速かつ的確な行動が求められるとのことで、会員は身の引き締まる想いで気持ちを新たにしました。

■この度の大震災に関して

未曾有の大災害となった「東日本大震災」に関する連日の報道には、皆様も心を痛めていることと存じます。何か出来ることがあれば、と多くの方々がお思いになってらっしゃることでしょう。また、被災地から離れた方々も、この震災で日常生活やお仕事など様々な影響をお受けになっておられることと思います。

この数週間、二度ほど被災地に足を運ばせていただきました。それにまつわる諸事のため、皆様へのお便りが遅くなりましたことをお詫びいたします。
当会会員の多くも同様に、被災地に赴いております。現地の惨状は、テレビで見る以上に凄まじく、また被災者の苦難や大切な人を失った多くの人々の悲しみは深く、大きなものがあります。
私達は無力な人間であることを自覚し、被災地に迷惑をかけないよう可能な限りの配慮をしつつ現地に向かったつもりですが、その中でもわずかながら、私達ができることの可能性を見出してきました。
また秋田県内には、被災地から縁故を頼って、また見知らぬ土地にも関わらず多くの被災者が身を寄せております。被災地へ赴くだけでなく、そういう方々への支援や情報交換なども、重要な務めではないでしょうか。

私共は非常時だから何でもあり、とは思いません。むしろこのような時こそ、足下を固めて日常の務めを果たして参りたいと思いますが、災害時は被災地の内外共、常に“非日常”を少しずつ
“日常”に戻していく地道な作業の連続です。その過程の中で、私達も日々のありようを見つめ直し、これまでの至らぬ点を再発見していくことでもあると考えます。

少なくてもこの一年は、この度の震災に関する活動に特化されることも予想されますが、もちろん当会の多くの方々が被災地へ赴くことは出来ないと思います。「“いのち”を見つめる」との主旨を掲げてきたビハーラとしては、会員の皆様でお気持ちを一つにしていただき、被災者への支援を通じて、結果として私達自身に大きな“学び”や“気づき”をもたらす機会として、当会の関わりを考えていきたいと思っております。
何卒ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

合掌

pray,support,and act for TOUHOKU!
ビハーラ代表 新川泰道 拝